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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
12球団ファンクラブ評論家の快挙
長谷川晶一プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!』(集英社,2014/05)

どのチームのファンが、いちばん幸せなのか?[帯] 子供のころはいつもまわりには野球があった。パパとキャッチボール、公園で三角ベース、夏休みはテレビで甲子園、ナイター中継はなんで巨人戦ばかりなのかといっぱしの口をきいてみたり。中日ドラゴンズが好きだったのだけれど、それは素直に巨人ファンを名乗るのがカッコワルイ気がして、かといって阪神という選択も安易な気がして、ひとひねりひねくれて中日ファンに至ったような気もする。男子たるものひいきのチームと好きな選手のひとりも語れねばいけない時代だったんだよ。そんなふうに野球があたりまえに偏在していたしあわせな日本がかつてあった。そして、日本のスポーツもエンタテインメントも質量ともに拡大していくなかで、野球の存在感は相対的に小さくなっていき、ふだんはほとんど気にとめることもなくなってしまったのであります。まあ、プロ野球だけでなく、甲子園もJリーグも大相撲もマラソン中継もウィンブルドンもたいていのスポーツをテレビで積極的に観戦することがなくなり、そのときにたまたまやっていれば視る程度のひとになって久しいのですが。 でも、いや、だからこそかもしれないが、この「12球団ファンクラブ評論家[特許庁出願中]」がプロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた(タイトルのままだ)「愛と笑いの球界興亡クロニクル[サブタイトル]」はとてもおもしろかった。12球団12色であり、10年の歳月が過ぎるなかで東日本大震災もあり、絶賛だったり憎めなかったり、ファンとともにあるプロスポーツのしあわせがここにあります。どこかのファンクラブに入って、もらったレプリカユニフォームをきて地元の球場に通いたくなりました。
|読む|comments(0)|trackbacks(0)|2014/07/25 Fri.|
食べなければ元気もでない
柚木麻子ランチのアッコちゃん』(双葉社,2013/04)

「柚木麻子の作品は気持ちがいい。いま柚木作品を読んでおくと、近い将来、ドヤ顔ができます。あのドラマ化も映画化も良かったけど、やっぱ原作が最高だよって」朝井リョウ氏」[帯]
    収録作品
    • ランチのアッコちゃん
    • 夜食のアッコちゃん
    • 夜の大捜査先生
    • ゆとりのビアガーデン
表紙は卵焼きとウインナーといんげんのごま和えとプチトマトのお弁当。帯には「読むほどに不思議に元気が湧く、新感覚ビタミン小説誕生!!」とあり、食べ物がたくさん出てくる。「ランチのアッコちゃん」は、冴えない派遣の澤田三智子手取り14万3千円が、黒川敦子部長(45)に仕掛けられて月曜から金曜まで外食体験。一週間で巡るのは、デザイン事務所経営者が趣味で昼間だけやっているカレー、有楽町国際フォーラムの広場にでている屋台のスムージーとラップサンド、神保町「いもや」の天丼、屋上で社長が奢ってくれる特上寿司、そしてまたカレー。その続篇「夜食のアッコちゃん」では、敦子が転身してフランスで半年修行したポトフの移動販売。「夜の大捜査先生」の趣きは少々異なり、イケイケの90年代を経て30歳になった満島野百合の渋谷の一夜。「合コンの大皿料理にピンクペッパーと放射線状のソースがかけられている率は異様に高い[p.93]」という描写から始まり、朝マックで終わる。「ゆとりのビアガーデン」は3ヶ月で退職してしまったゆとり世代佐々木玲美が一人で始めたビアガーデンの成長物語。よだれだらだらの美食が描かれるではないけれど、日常の食事がもたらすささやかな幸福感にほっこりする。
2014年本屋大賞7位。
|読む―ミステリ|comments(0)|trackbacks(0)|2014/04/30 Wed.|
ある愛の形
K.Kajunsky作/ichida漫画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(PHP研究所,2011/07)

Yahoo!知恵袋の伝説の質問がまさかのコミック化!![帯] それぞれの家庭にそれぞれの愛の形があるわけだが、サラリーマンの夫が家に帰ると妻が死んだふりをしているというシチュエーションに驚き、和み、ほのぼのと痺れる。そんな愛の物語が、Yahoo!知恵袋ニコニコ動画ブログを経て、漫画化されるというところに、今の時代ならではのしあわせな気分がある。
|読む|comments(0)|trackbacks(0)|2014/04/29 Tue.|
旅に覚醒したをんな
真鍋かをり世界をひとりで歩いてみた』(祥伝社,2013/12)

スマホ片手にノープラン「英語も苦手、地図が読めない」私がガチで行ってきました![帯] ひとは、それまでなんの興味なかった分野に突然目覚めるということがある。それは本人にとっては世の中にこんなおもしろいことがあったんだという大発見であり、ついにはその感動を本にまとめたりする。たとえば、自炊にはまった目黒孝二『笹塚日記』、独特の園芸道を歩むいとうせいこう『ボタニカル・ライフ』、60代後半になって自転車に乗り始めた伊藤礼『こぐこぐ自転車』などが浮かぶ。
副題に「女30にして旅に目覚める」とある本書も、その系譜に連なる。18歳からグラビアアイドル、マルチタレント、ブログの女王として活躍してきた真鍋かをりが30を前にして人生をリセットしようと、事務所を辞め、すべての仕事をストップし、旅にでる。慣れない海外でスイスイ動くには絶対スマホが必要になるだろうとiPhoneを購入したというあたりがいかにも今である。そのへんが読みどころの「バックパッカーでもセレブ旅行でもない、今の自分だからこそできる「等身大の旅」[pp.87-88]」の記録でした。世界は遠いようで近く、そして広い。
|読む|comments(0)|trackbacks(0)|2014/04/28 Mon.|
家に憑くもの
主婦の友社編『親の家を片づける実践ハンドブック』(主婦の友社,2014/02)

懸命に「親家片」に立ち向かった体験者たちが語る[帯]
離れて暮らしていた親が高齢でひとり暮らしができなくなり、自宅で同居することになった、介護施設に入ることになった、亡くなって家を処分することになったなどの理由で、ある日突然、膨大な親の荷物を整理し処分するという「難題」が降りかかってくる。[はじめに,p.3]
その「難題」を体験した67人の「気迫のこもった魂の声が1章から6章までぎっしり詰」めこまれた現代怪談集。「母が廊下にものを積み上げていたために窓が開けられず、熱中症に[p.49]」とか「認知症になってしまった母のしまい忘れだと思いますが、1万円札や千円札もあらゆるところから出てきて、総額20万円[p.64]」など深々と恐ろしいよ。数十年にわたってひとが過ごした家には物の怪が憑いてくるのです。
|読む|comments(0)|trackbacks(0)|2014/04/25 Fri.|
おらも、「あまちゃん」が大好きだ
あまちゃんファンブック―おら、「あまちゃん」が大好きだ!』(扶桑社,2013/08)
あまちゃんファンブック2―おら、やっぱり「あまちゃん」が大好きだ!』(扶桑社,2013/11)

ありがとう!あまちゃん[表紙] みんなの「あまちゃん愛」が一冊に![表紙] あの愛おしくてたまらない『あまちゃん』(NHK,2013/04-2014/09)をみんなで愉しむファンブック。ネットの『あまちゃん』フォロワーズの双璧、青木俊直のわくわくする勢いのある「あま絵」と木俣冬のなんでも拾ってみせる構えの「おさらい『あまちゃん』」を再録をメインに、みんななにか言いたかったり描きたかったりそれぞれで、ミズタク推しに勉さん推し、美保純もいいんだよ。80年代から今に至るまでのアイドルを語り、音楽論もあれば、ロケ地巡りから小ネタ解説までぎっしりと詰まったしあわせな2冊。
編集:大久保かおり(扶桑社)
|読む|comments(0)|trackbacks(0)|2014/04/13 Sun.|
杉村三郎の呆然
宮部みゆきペテロの葬列』(集英社,2013/12)

『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。宮部みゆきの新たな代表作、誕生![帯]
今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが――。しかし、そこからが本当の謎の始まりだった! 事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた! あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!? 行きもつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ![帯]
今多コンツェルンのマスオさん杉村三郎が、降りかかる事件を通じて人の心の闇をみてしまうシリーズ第3作。人並み外れた事件遭遇率の高さに杉村三郎がしばしばセルフ突っ込みするなど絶妙の展開にハラハラドキドキした挙句の「驚愕のラスト」に呆然。ああ、オレはなんと素直な読者だったのだろう。もしやこのシリーズはこのラストのためにが組み立てられいたのか。いやいや、これで最後にしないでください。この衝撃を越えて杉村三郎がどこへ向かうのかを見届けさせていただきたい。
|読む―ミステリ|comments(0)|trackbacks(0)|2014/04/11 Fri.|
代書屋の恋
松崎有理代書屋ミクラ』(光文社,2013/09)

依頼人たちは、曲者揃いの難アリ系。彼らの研究論文の成めざし、日々奔走。救いは、なぜか仕事のたびに出会える素敵な女性。そんなミクラに、しあわせは訪れるのか? 23歳男子、脳内失恋数えきれず[帯]
    収録内容
    • 第一話 超現実な彼女
    • 第二話 かけだしどうし
    • 第三話 裸の経済学者
    • 第四話 ぼくのおじさん
    • 第五話 さいごの課題

あるレベルの論文を出し続けられない研究者は退職せねばならない「出すか出されるか法」が施行されたこの世界では、研究者のかわりに論文を作成する代書屋の需要がある。北の街・蛸足大学卒、23歳独身、いささか夢見がちというか妄想の気のある見習い代書屋ミクラは、曲者の依頼者とのバトルとお決まりの失恋を繰り返す。それにしても、毎回出てくる研究ネタがおかしい。いわく
結婚と業績の相関 男性の研究者や芸術家は結婚後に生産性が落ちる[p.16]
はげ遺伝子は進化的に中立[p.84]
良心の研究 無人販売の経済学[p.129]
結婚における男の評価基準はなにか[p.204]
目標は紙に書くと実現する[p.273]
この世界は、悪法のもとでたぶんに抑圧的なのだけれど、研究者が研究(=論文作成ではないにしても)をできるのだからそれはユートピアだろうともいえるのでした。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(0)|2014/03/24 Mon.|
Rより出でてRより青し
石田基広Rで学ぶデータ・プログラミング入門』(共立出版,2012/10)

RStudioを活用する[副題] Sでデータをあれこれ捏ねくりまわしていたのはもう十ン年前のことだがそれはそれは楽しいものでした。そのSと同じようなことができるフリーソフトウェアとして登場したのがR。IBM→HALの故事に倣った、S→Rというネーミングが好きでした。とはいえ、当時のR環境はまだまだ貧弱なものだったのだけど、いつの間にかこんなわかりやすい本が出るくらい世の中に膾炙しているとは。不勉強にしてまったく知りませんでした。巻末には〈Rで学ぶデータサイエンス〉全20巻の広告が載っていましたですよ。そういうステキな時代がいつの間にか到来していました。よし、落ち着いたらRStudioをインストールしよう。て、いつになるやら。
|読む|comments(0)|trackbacks(0)|2014/03/21 Fri.|
ミヤコとナゴヤは永遠に
恩田陸雪月花黙示録』(角川書店,2013/12)

新次元エンターテインメント誕生(構想10年)[帯]
    収録内容
    • 第一話 春爛漫桃色告
    • 第二話 水澄金魚地獄
    • 第三話 夏鑑黄金泡雨
    • 第四話 冥府牡丹灯篭
    • 第五話 重陽節妖降臨
    • 第六話 鯱髪盛双児麺
    • 第七話 幻影払暁縁起

「そういや、鉄腕アトムの還暦祝いっていうのをこないだどこかでやってたわねえ[p.70]」というから、時は2060年代半ば。ミヤコを中心とした大和文化に回帰するみやびな人々、ナゴヤを拠点とする物質文明万歳帝国主義一派が対立共存するクールかつシュールな状況にあるゴシック・ジャパンで繰り広げられるコメディ、アクション、世界の探究。ミヤコの最高学府光舎の生徒会長選挙からはじまる物語は、なつかしい学園ラブコメのフォーマットから派手に展開。ミヤコを創設した「暁の七人」に連なる名門春日家の御曹司春日紫風が大本命、対するのは暑苦しい改革派の長渕省吾(プププ)に、帝国主義者との接近が囁かれる及川道博ことミッチーだ! ミッチーに至ってはビラビラの服と縦ロールで本物の薔薇を背負って現れるのだが、「まさに七十年代少女漫画のアナクロニズムの極致である[p.29]」と作品内で説明してくれるくらいのもんだ。好きです。全編この調子で、以下『エースをねらえ!』の登場人物が日本刀をもって『3月ウサギが集団で』から『ダイ・ハード』までやるみたいな。ひたすらエスカレートしていくので、これはもう続編『花鳥風月狂詩曲』に続くんだろうなと次作のタイトルも勝手に夢想しながら読んでいたのだけれど、急転直下世界の謎が明らかになり見事にオチがつきました。
ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!![帯]
いや、『夢違』(角川書店,2011)も『夜のピクニック』(新潮社,2004)もたしかに学園がでてくるけれど、この傑作に出てくるぶっとんだ設定の学園は『ロミオとロミオは永遠に』(早川書房,2002)の直系です。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(0)|2014/03/02 Sun.|
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