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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
会議は終る
清須会議』原作/脚本/監督:三谷幸喜,フジテレビ/東宝,2013(ユナイテッド・シネマとしまえん#3)

『清須会議』オリジナル・サウンドトラック
三谷が初めて挑む歴史もの。織田信長亡き後、織田家の跡継ぎ問題と領地配分を議題に、日本史上初めて"会議の席上で歴史が動いた"と言われる【清須会議】をテーマに、日本映画界を代表する総勢26名の豪華絢爛なキャスト人を迎え、その時代を必死にそして懸命に生きた人々の可笑しくも愛おしい姿を描く群像劇[INTRODUCTION]
原作を読むまでまったく知らなかった会議を舞台にしているが、それはもう羽柴秀吉とか柴田勝家とかおなじみのひとが出てくる展開だから、背景も人物もくだくだしい説明はなく話が早い。イケシャーシャーとした秀吉(大泉洋)、純情で鈍感な勝家(役所広司)、ザ・バカ殿の織田信雄(妻夫木聡)、渋く演じて渋く笑いをとる黒田官兵衛(寺島進)など、それぞれのキャラクターがしみじみとおかしい。なかでも、これまでクール・ビューティの印象が強かった中谷美紀が土臭く快活に演じる寧が抜群によろしい。最後、会議が終わってそれぞれの国に帰っていく面々。史実に基づいているからこの後の展開はご存知のとおりであり、清須の青空がいやに眩しかった。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2013/11/16 Sat.|
最後の将軍と藤娘と大決闘
五月花形歌舞伎夜の部(明治座,2013/05/03-2013/05/27)

『染五郎の超訳的歌舞伎』
    演目
    • 将軍江戸を去る
        徳川慶喜 市川染五郎
        山岡鉄太郎 中村勘九郎
        間宮金八郎 中村亀鶴
        土肥庄次郎 大谷廣太郎
        吉崎角之助 坂東薪車
        天野八郎 市川男女蔵
        高橋伊勢守 片岡愛之助
    • 藤娘
        藤の精 中村七之助
    • 鯉つかみ
      片岡愛之助宙乗りならびに本水にて立廻り相勤め申し候
        滝窓志賀之助実は鯉の精 片岡愛之助
        滝窓志賀之助実は清若丸 片岡愛之助
        釣家息女小桜姫 中村壱太郎
        家老篠村次郎公光 坂東薪車
        篠村妻呉竹 上村吉弥

    ジャンルはジャンルについての教養を要求する。SFもミステリも落語も歌舞伎もそうだ。前回のあれに比べてとか先代の誰某は良かったとか様式だテーマだ御約束だ小ネタだとジャンルの歴史を踏まえるとが求められる。というかそういうネタを知っているとなお深く楽しむことができる。ひさしぶりに歌舞伎に足を運び、浅いなりに大いに楽しみました。
    「将軍江戸を去る」では、江戸城明け渡しの前日にやっぱり開城はやめようかなと考える徳川慶喜を山岡鉄太郎が説得する。二階席から観ていたのだが書き割りの奥行きがあって映える舞台だ。身分もわきまえず将軍に談判する勘九郎が一生懸命なことはよくわかる。うじうじしていた最後の将軍が徐々にその気になり、翌朝、江戸を出立する千住大橋では朗々と日本の未来を語って納得させるのが染五郎のオーラ。「藤娘」で思い出すのが『野球狂の詩』の国立玉一郎(スラッガー藤娘)というところでお里がしれてしまうわけですが、七之助の華を感じる。藤と鯉は五月のものという趣向で迎えた「鯉つかみ」では名刀龍心丸は盗まれたのではなかったのかとかいくつか疑問はあれど、愛之助の宙乗りも早替りもの活躍で押し切られるのが心地よい。クライマックスは舞台中央に据えられた大プールで『南海の大決闘』もかくやの化け物鯉との戦い。最前列の観客にビニールシートが渡されての大スペクタクルを堪能しました。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2013/05/20 Mon.|
いつかは銀座なまはげ娘
第29回朝日いつかは名人会(浜離宮朝日ホール小ホール,1900-2100)

    演目
    • 林家扇「金明竹」
    • 三遊亭粋歌「銀座なまはげ娘」
    • 三遊亭ぬう生「教え子は競輪選手
      仲入り
      とっておきトークタイム(三遊亭粋歌/三遊亭ぬう生/柳家喬太郎)
    • 柳家喬太郎「極道のつる」

CD『喬太郎落語秘宝館(1)』
毎回、真打ち1人がナビゲーターになり、前座1人と二つ目2人をご紹介します。それぞれの落語をお楽しみいただくほか、彼らの本音が飛び出すトークのコーナーも人気
という趣旨の会なのに遅刻してしまい、競輪選手になったオダギリを先生と同級生で応援にいく相談がまとまったところに滑りこむ。でも、ぬう生の整った話しぶりに素直についていけました。生徒への愛はある、でも偉すぎない感じの先生の姿がいい。先生もひとりの人間ですから。このあとのトークタイムで、破綻がない展開でハジケられない自分を悩んでいる風ではありましたが、それがその人の柄というものなのでは。
トークタイムで新作派の2人を褒めあげた喬太郎のトリ。前座噺の「つる」もここまでおもしろくできるという熱演。極道の親分がチンピラのヒデに「つる」の由来を教えるのだが、親分はふんぞりかえってるわチンピラはゆとりで与太郎でボケをかましては控えている若頭に突っ込まれるわ三人三様を全身で演じるテンションの高さが半端じゃない。後半、ヒデに目をつけられて強制的に「つる」をきかされる通行人がまた弱そうでいい。白髪ならぬ幕末の老人という地口には噴いた。さんざん爆笑しての帰り道、ふとあれは抗争を前にした親分のヒデへの親心だったのかもしれないと気づきました。深読みだろうけれど、そこまで読ませてしまう物語る力がありました。
新作をやる場がなかなか無いらしいけれど、喬太郎が「寄席のネタ帳でみたときに、ひさびさにバカがでてきたとほのぼのした気持ちになりました」と絶賛する「銀座なまはげ娘」、いつか聴いてみたい。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2013/04/25 Thu.|
喰らうと当たらず
クラウド アトラス(Cloud Atlas)』監督/脚本:ラナ・ウォシャウスキー/トム・ティクヴァ/アンディ・ウォシャウスキー,米,2012(ワーナー・マイカル・シネマズ板橋#7)

CD『Cloud Atlas』 あの『マトリックス』(1999)を監督したウォシャウスキー兄弟と期待していたら、いきなりウォシャウスキー「姉」弟というのでびっくり。別に監督の性別で映画を観ているわけではないけれど、へえ、「兄」ラリーは性転換手術を経て「姉」ラナになっておったとですか。というような鑑賞前の雑念はあっという間に吹っ飛ぶスゲー作品でありました。
19世紀から24世紀まで時代も場所も異なる6つの世界のシリアスだったりコミカルだったり叙情的だったり不条理だったりSFだったり歴史的だったりのエピソードが縦横無尽にめまぐるしく展開しながら、微妙に連関して大きなうねりとなって押し寄せてくる。コピーにある「いま、<人生の謎>が解けようとしている」かどうかはわからんが、あれがこれしてこれがあれになる細部まで絶妙に作りこんでくる勢いにただただ揺さぶられる。21世紀の『愛と哀しみのボレロ』(1981)ともいえる。出演者のメイク合戦がまた素晴らしくて、エンディングの種明かしはにびっくり。ハル・ベリーに一票。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2013/03/16 Sat.|
思いがけない三部作
ホビット 思いがけない冒険(The Hobbit: An Unexpected Journey)』監督:ピーター・ジャクソン,脚本:フラン・ウォルシュ/フィリッパ・ボウエン/ピーター・ジャクソン/ギレルモ・デル・トロ,米,2012,英,2011(ユナイテッド・シネマとしまえん#7)

CD『"The ビルボ・バギンズ(TVシリーズ『シャーロック』でワトスンを演じたマーティン・フリーマンだ!)はホビット村でのんびりのどかに暮らしていた。ある日、突然にドワーフの戦士たちが次々と自宅へとやってきて状況がのみこめぬまま計13人が飲むは食うはドラゴンに奪われた祖国の奪還をうたいあげるはの大騒ぎ。でもって、翌日からドワーフの祖国奪還の旅に同行することに。という導入部はたいへんたのしいのだが、ではなぜ一緒に行くのかというとこれは魔法使いガンダルフの思惑のとおりということなのか。どうもファンタジーの世界の論理はよくわからん。あとは旅ひたすら、襲われたり逃げたり倒したり崩れたり捕まったり逃げたり逃げたり助けてもらったり逃げたり。造形もアクションもすばらしく圧倒されるが入り込むところがなくぽかーん。そして、最大の衝撃は最後にやってきた。170分かけて旅してきたのにドワーフ王国にたどりついてさえいないよ。なぬ、『ホビット』も三部作だったの、それは知らなんだ。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2013/01/06 Sun.|
外は冷たい雨、内は爆笑
第十六回大手町落語会「恒例!師走~落・芸会~」(日経ホール,1400-)

    演目
    • 柳家小太郎「鷺とり」
    • 昔昔亭桃太郎「春雨宿」
    • 柳家権太楼「二番煎じ」
      仲入り
    • 瀧川鯉昇「千早振る」
    • 柳家さん喬「幾代餅」

CD『柳家権太楼6 二番煎じ/猫の災難』 桃太郎がマクラで日本は差別社会だと構えてきたのでなにが来るのだろうと期待していたら、落語芸術協会はいつも落語協会より下にみられ―と来ました。席亭にも、うまい落語は協会で間に会っているから、芸協はともかく笑わしてくれればいいと言われるとか。その協会のなかにも差別があってとかなんとか。ちなみに今回は桃太郎と鯉昇が芸協で、あと柳家の3人が協会。噺は山奥の宿でのドタバタ。半月板損傷から復帰の権太楼は絶好調。冬の定番「二番煎じ」を大きなアクションで演じて爆笑また爆笑。マクラによれば都家歌六(芸協)をイメージしているとのこと。鯉昇「千早振る」の竜田川がなんとモンゴル相撲の力士だったので驚く。さん喬は千早太夫ではなくて幾代太夫の噺でした。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/12/22 Sat.|
少年と犬
フランケンウィニー(Frankenweenie)』監督:ティム・バートン,製作:ティム・バートン/アリソン・アベイト,原作:ティム・バートン,脚本:ジョン・オーガスト(新宿ピカデリー#4)

DVD『Frankenweenie』 相も変わらずティム・バートンは好き放題でよろしい。こんなことをしたら世間のひとからどうみられるかしらん顰蹙を買うまいかといったような凡人にある迷いがまったくないところは、スティーブ・ジョブズと同じ。自分の好きなものがきちんとわかっているひとだから、あの頃のApple製品とか『シザーハンズ』にような類のない突き抜けた傑作を生み出してみせる。もちろんその逆は必ずしも真ならずでありまして生み出す作品が傑作ばかりでないことは、その頃のApple製品とか『PLANET OF THE APES/猿の惑星』『アリス・イン・ワンダーランド』が示すとおりなんだけど、そのばかりでない作品もまた好きならいいかと思わせる力があるのでありまして、世界中のひとが反対してもそんなの関係ないしだって好きなんだからさという力が呼び起こすなにかを持っているわけであります。逆か、好きなうえに力をもっているからこそ結実させて目も眩む傑作を放つことができる。好きだけど力がないんじゃ駄目だよな。日本だったら誰だろう。大林宣彦は好きだからこそ。庵野秀明もそう。永遠のファンライターという印象がある梶尾真治もそうです。
そんなティム・バートンが今回好きにやってくれたのは、このCGの時代にストップモーション・アニメーション。しかもモノクロ。それから3D。観たのは2Dだったけど。でもってお気に入りの短篇『フランケンウィニー』(1984)のセルフリメイク。不慮の事故で死んでしまった愛犬を甦らせるために検討する映画マニアの科学少年。その基本線を変えることなく、とくに後半は総進撃の大決戦までスケールアップしてなお、そのバカバカしいまでの瑞々しさに満ちた傑作。まったくの余談だが、白目の多い主人公ヴィクターは高橋一生に似ている。あとフランケンはわかるけど、ウィニーというのは何なんだ。へたれなの。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/12/15 Sat.|
釣りとは信じることである
砂漠でサーモン・フィッシング(Salmon Fishing in the Yemen)』監督:ラッセ・ハルストレム,脚本:サイモン・ビューフォイ,英,2011(ユナイテッド・シネマとしまえん#4)

CD「Salmon Fishing in the Yemen」 険悪なアフガニスタン情勢、暗殺、破壊工作、英軍特殊部隊の暗躍、省庁間の軋轢、それから夫婦の危機のなかで翻弄されながら、スポンサーであるイエメンの大富豪とその投資コンサルタント♀と田中真紀子似の首席広報官の協力を得て、火星有人飛行なみに困難と考えられるプロジェクトを推進する水産学者ユアン・マクレガーの冒険とサーモン・フィッシング。と要約してもまったく間違ってはいないのだが、じつはいかにも英国らしい奇妙な味のある大人の恋の物語。なのだけれど、監督はスウェーデン人。今もそのタイトルを聞けば心が温かくなる『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』(1985)のラッセル・ハルストルムが作りあげるほどよくシャープでユーモアのある映像がとてもステキ。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/12/08 Sat.|
ロボはペット
全国高等専門学校ロボットコンテスト2012』(国技館,1300〜)

高専ロボコン 今年も国技館で手に汗握り観戦。競技課題は、ベスト・ペット。ペット・ロボットと高専生が協力して玉入れをする。ポイントは、コントローラーを使わないこと。その結果、25チームのコミュニケーション手段は千差万別。超音波、音声、超音波、磁気、画像認識、色認識、赤外線、レーザー、空気流などなど。それぞれのコミュニケーション手段によってペット・ロボットの動きもさまざま。スピードを競う競技ではあるが、それぞれのペット・ロボットの動きに魅了される。人間のアクションを認識してくるくる動き回るフレンドルフィン(小山工業高専)のかわいらしさにほれぼれ。トーナメントでは1回戦敗退→ワイルドカード選出→準々決勝敗退と1勝もできなかったけれど、ロボコン大賞受賞は当然。納得。
グンマーゾウ(群馬高専)のモチーフは、その名のとおりゾウ。ゾウさんじょうろを頭にくくりつけた高専は、ラッキィ池田も象の帽子を被ってたオウムシスターズも知らない世代なんだろうなあ(遠い目)。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/11/25 Sun.|
逃がして魅せる
アルゴ(Argo)』監督/製作/主演:ベン・アフレック,脚本:クリス・テリオ,米,2012(ワーナー・マイカル・シネマズ板橋#4)

CIA史上、最もありえない救出作戦―それは 1979年、イラン、ホメイニ革命。過激派がアメリカ大使館を占拠。裏口から脱出した大使館員6人はカナダ大使私邸に匿われたものの、さて、そこからどうやって脱出させるか。という実話をベースにした物語。
国境まで480kmを自転車で走破させるというのは悪くないアイデアのような気もするが、厳寒期に山越えは無理だろうとボツ。大真面目にあれこれ検討していく過程だけでかなりステキなのだが、結局、CIAが選択したのは、架空映画のロケハンにきたカナダ映画クルーに扮して脱出させる作戦。おいおい。その架空映画が『アルゴ』。かの『スター・ウォーズ』(1977)から始まるSF映画ブームに乗っかった企画で、なんと原作はゼラズニイ『光の王』なんだと。あの『猿の惑星』(1968)の特殊メイクを手掛けたジョン・チェンバーズが全面協力。うわあ、これ観たい。でもって、架空プロダクションをたちあげ架空製作発表をして〈バラエティ〉誌にも記事が載る。そこまで固めて前代未聞の脱出作戦が動き出す。なぜか画面の味わいが、『刑事コロンボ』(1968-1978)を連想させるのは、登場人物がやたら煙草を吸い、カナダ大使に迷惑をかけている6人が呑気にワインを呑んだりしているからか。そんな瑣細な描写から、アクション、コンゲームの興奮、イランの子どもたち、米国何様のつもりだよという視点まで、これぞ映画というワクワクドキドキにあふれた傑作。もっとも心を打ったのは、決してスポットライトはあたらないものの黙々と市民のために働く名もなき公僕の姿でありました。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/11/17 Sat.|
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