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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
盤上進化
宮内悠介盤上の夜』(東京創元社,2012/03)

これは運命(ゲーム)と戦うあなた自身の物語―山田正紀[帯]
    収録作品
    • 盤上の夜
    • 人間の王
    • 清められた卓
    • 象を飛ばした王子
    • 千年の虚空
    • 原爆の局
あの圧倒の碁宇宙異形SF「盤上の夜」(第1回創元SF短編賞山田正紀賞受賞作)を巻頭に据えるる弩級のゲーム小説連作。さまざまな遊戯にさまざまな角度から挑んで盤上に宇宙を現出させ、天才と天才になれなかった者の息吹きを伝える、すばらしいバカSF(褒めてる)。
「盤上の夜」囲碁。囲碁の触覚を説明する語彙を求めて脳はさまよい、棋士は抽象氷壁を登攀する。「人間の王」チェッカー。人間とプログラムが死力を尽くして戦い、ゲームを葬る。「清められた卓」麻雀。異能者が顔をそろえた幻のタイトル戦の迫力の描写は圧巻。女性教祖の牌を透読むトンデモ技がステキすぎます。「象を飛ばした王子」チャトランガ。シャカ族の王が出家したあとに起きたこと。ゲームの黎明を描く。「千年の虚空」将棋。ゲームを殺すゲームを作るために政治家になった兄。将棋盤の上に宇宙をみた弟。量子歴史学という山田正紀賞受賞作家の名にふさわしいとんでもないアイデア。それを蒼く爛れた三角関係とともに描く筆力たるやおそるべし。「原爆の局」ふたたび囲碁。「盤上の夜」のその後、そしてこの連作の(プレーヤーにはなれなかった)語り手の観察者としての覚悟までを描く。痺れた。
〈創元日本SF叢書02〉。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(3)|2012/06/02 Sat.|
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