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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
今そこにある香車
橋本長道サラの柔らかな香車』(集英社,2012/02)

勝負の世界を生きる3人の少女を巡り、「才能とは何か?」と厳しく問う、青春長篇![帯] 将棋もしくは広義のボードゲームを描いた小説というと、最近では貴志祐介『ダークゾーン』や宮内悠介『盤上の夜』といった秀作SFがあり、古くは夭折した村山聖をモデルにした大崎善生『聖の青春』があるが、いずれも若き挑戦者たちの物語という共通点をもつ。それは、年齢制限がある奨励会という苛酷なシステムに拠るところも大きいのだろう。その奨励会にかつて在籍しプロ棋士を目指した経験のある著者による第24回小説すばる新人賞受賞作。
タイトルに香車とあるので将棋を題材としているのだろうと想像がつく。ところが、表紙は金髪碧眼の少女のバストショット。むむむと戸惑ったその時点で、すでにこの魅力的な成長の物語に絡め取られているのでした。舞台は女流名人戦第五局。若き女流名人・萩原塔子に挑戦するのは、さらに一回り若い金髪碧眼日系ブラジル人の護池・レメディオス・サラ女流2級(あ、表紙のひとだ)。今まさに進行する棋戦と、語り手である元奨励会1級のライターによるサラたち女流棋士の半生を追うルポが交互に描かれていく。マジックリアリズムな香りがする天才、かどうかはともかく常人の理解を超えた世界認識能力をもつサラ。限られた時間をおのれが目指す将棋のために有効に使おうと腐心する塔子。塔子に憧れ、次代の棋界を担うスターとして期待されていながらサラに敗退して将棋から離れた女子高生・北森七海。3人の少女、そして彼女たちにかかわる男たちが「未来の将棋[帯]」を目指す先には何があるのか。熱いビジョンを示して力強い物語である。
|読む―ミステリ|comments(0)|trackbacks(0)|2012/06/23 Sat.|
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