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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
本は勝手に増える
小田雅久仁本にだって雄と雌があります』(新潮社,2012/10)

血脈と蔵書と愛にあふれた世界的ご近所ファンタジー[帯] 本にだって雄と雌があるのだそうで、現にサルトル『嘔吐・壁』とエンデ『はてしない物語』の間に『はてしなく壁に嘔吐する物語』が生まれたりするのだが、その生まれてきた幻書だか混書だかを巡ってぐるぐるしてみせてハイ本を愛するって素晴らしいですねサイナラサイナラサイナラと終わるような話ならあの岸本佐知子が「どうかしてます。いい意味で。[帯]」と絶賛するわけもなく、二人称の語りは脱線しまくって歴史律は歪みヒトラーは暗殺を逃れボルネオ死の行軍があり旧制一高はバンカラでポロピレで奇跡の生存者があって象が飛び図書館が聳え流言空言預言戯言罵詈雑言雨霰ぐるりとまわって話の辻褄があったのかあわなかったのかどちらかというとそういうことは気にしてもしかたないとあっさり白旗をあげるしかないあっけらかんと愛と奇想を謳いあげる傑物と凡人を輩出した一族の書物にまみれた怒濤の物語。やっぱりな!
そして、そのすばらしい物語を支える滔々たる饒舌がまた堪らない。比喩ひとつとっても「歯に衣着せた上に婆シャツも着せてジャージも着せてちゃんちゃんこも着せて十二単も着せて宇宙服も着せてさらにガンダムのコックピットに押し込んだぐらい[p.59]」とかもう大好き。しあわせな傑作。
|読む―SF|comments(2)|trackbacks(0)|2013/03/28 Thu.|
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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
コメント
やっぱり、「やっぱりな!」ですよね!!
| medihen | 2013/03/29 12:55 PM |
medihenさんのおすすめに押されて読みました。どうもありがとう。
この本の多幸感は「百光年ハネムーン」とも通底するものがありますね。
| | 2013/03/29 8:29 PM |
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