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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
現実と現実
宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』(早川書房,2013/05)

伊藤計劃が幻視したヴィジョンをJ・G・バラードの手法で描く注目の新鋭による第2作
    収録作品
    • ヨハネスブルグの天使たち
    • ロワーサイドの幽霊たち
    • ジャララバードの兵士たち
    • ハドラマウトの道化たち
    • 北東京の子供たち
昨年、デビュー作となる『盤上の夜』でゲームSFの極北に達した宮内悠介の第2作は、南アフリカ、アメリカ、アフガニスタン、イエメン、日本をつないで、その近未来の現実をまざまざと切り取るエッジのきいた連作短篇。それぞれの人間はそう異なるものでもないのに、彼我の間はおそろしく遠いという認識のもとに描かれる、どこの土地でも異邦人でしかないという感覚、貧困、戦闘、紛争、国家、宗教、民族、くりかえされる悲劇喜劇、分裂する自我、託される自我、引きこもる自我、記憶。
のほほんとで寝転がって頁を繰るこちらの現実から、描かれたリアルでテロルな現実までの距離感がうまく掴めないまま読み始めた巻頭作「ヨハネスブルグの天使たち」の中盤、少女型ロボットDX9が降りしきる情景が脳裏に焼きつく。そこから先は没入していつしか北東京の団地まで到達していた。「宮内さん曰く「初音ミク」をモチーフにしたという、元々は歌を歌うために量産された少女型ロボット[週刊文春,2013/07/14]」DX9は全5篇に登場するが、その使われ方はさまざまで日本の家電技術のポテンシャルにおそれいる。PS3でスーパーコンピューターを作る方法を連想した。
ハヤカワSFシリーズ〈Jコレクション〉。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(0)|2013/07/16 Tue.|
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