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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
底にSFがあるから
亀和田武『夢でまた逢えたら』(光文社,2013/04)

ゴシップの愉しみ、そして活字とテレビの黄金時代。
ビートたけし、佐野洋子、椎名誠、手塚治虫、ナンシー関……。
忘れられない人たちと交わした、あの日。
追憶、感傷、シニカルな笑いが織り交ぜられたエッセイ集。[帯] 世の中では亀和田武はいかなる人物としてみられているのだろう。〈劇画アリス〉編集長(1977-1978)として三流エロ劇画ブームを盛りあげた漫画史の偉人か。それとも、『ミッドナイトin六本木』(EX,1984-1985)、『スーパーワイド』(TBS,1992-1996)、『スーパーモーニング』(EX,1998-2000)などで司会をしていたテレビ文化人か。あるいは、テレビや雑誌やポップスやプロレスや競馬(2008年度JRA賞馬事文化賞受賞)について飄々と書き対談なんかもしちゃったりするコラムの才人か。そういった多彩な経歴のなかで出会ったひとびとの姿、まだ売れていなかった頃のビートたけしとの邂逅から、いまの落語ブームを牽引する評論家・広瀬和生との四半世紀に及ぶ交流まで、自在に筆は運ばれる。「横で見ていて、そのズレにズレまくったキャスター志向は相当に笑えた」『3時に会いましょう』の蓮舫、「小きんの第一印象といえば(世の中に、こんなチャラチャラした奴がいるのか)というおどろき、これに尽きる」『ミッドナイトin六本木』の四代目桂三木助、「人当たりは黒服稼業で身につけた腰の低さと笑顔で、決して悪くないのだが、これまた見る人が見ればすぐに気づく"上っつら"な気配が濃くただよっている」『ミッドナイトin六本木』ADだった松野頼久などの取りあげ方がまたなんというか読ませます。
しかし、亀和田武といえばやはりSFのひとなのです。名門「一の日会」にも参加していた生粋のファンダム育ち。寡作だし、日下三蔵『日本SF全集・総解説』にも入っていないけれど、『まだ地上的な天使』などの作品集もある。目黒考二からSF同人誌〈星盗人〉を手渡される情景や、鈴木いづみをめぐるゴシップを扱う手つきなどに、ルーツはSFなんだと感じる。テディ片岡こと片岡義男が創作集団「パロディ・ギャング」に参加していた経緯を問われ、小鷹信光の「子分みたいなもの」であり、広瀬正は「サックスの師匠」だったとさらりと答えられているのには吃驚。ええっ、そ、そうなの。そこから〈宇宙塵〉の思い出へと飛ぶドライブ感がまたいい。世界はつながっているのだ。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(0)|2013/07/19 Fri.|
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