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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
ミヤコとナゴヤは永遠に
恩田陸雪月花黙示録』(角川書店,2013/12)

新次元エンターテインメント誕生(構想10年)[帯]
    収録内容
    • 第一話 春爛漫桃色告
    • 第二話 水澄金魚地獄
    • 第三話 夏鑑黄金泡雨
    • 第四話 冥府牡丹灯篭
    • 第五話 重陽節妖降臨
    • 第六話 鯱髪盛双児麺
    • 第七話 幻影払暁縁起

「そういや、鉄腕アトムの還暦祝いっていうのをこないだどこかでやってたわねえ[p.70]」というから、時は2060年代半ば。ミヤコを中心とした大和文化に回帰するみやびな人々、ナゴヤを拠点とする物質文明万歳帝国主義一派が対立共存するクールかつシュールな状況にあるゴシック・ジャパンで繰り広げられるコメディ、アクション、世界の探究。ミヤコの最高学府光舎の生徒会長選挙からはじまる物語は、なつかしい学園ラブコメのフォーマットから派手に展開。ミヤコを創設した「暁の七人」に連なる名門春日家の御曹司春日紫風が大本命、対するのは暑苦しい改革派の長渕省吾(プププ)に、帝国主義者との接近が囁かれる及川道博ことミッチーだ! ミッチーに至ってはビラビラの服と縦ロールで本物の薔薇を背負って現れるのだが、「まさに七十年代少女漫画のアナクロニズムの極致である[p.29]」と作品内で説明してくれるくらいのもんだ。好きです。全編この調子で、以下『エースをねらえ!』の登場人物が日本刀をもって『3月ウサギが集団で』から『ダイ・ハード』までやるみたいな。ひたすらエスカレートしていくので、これはもう続編『花鳥風月狂詩曲』に続くんだろうなと次作のタイトルも勝手に夢想しながら読んでいたのだけれど、急転直下世界の謎が明らかになり見事にオチがつきました。
ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!![帯]
いや、『夢違』(角川書店,2011)も『夜のピクニック』(新潮社,2004)もたしかに学園がでてくるけれど、この傑作に出てくるぶっとんだ設定の学園は『ロミオとロミオは永遠に』(早川書房,2002)の直系です。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(0)|2014/03/02 Sun.|
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