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さもなくばアヴラム・デイヴィッドスン
アヴラム・デイヴィッドスン/殊能将之編『どんがらがん』(河出書房新社,2005/10)

空前絶後の輝かしい受賞歴をもち、キプリングやサキ、G・K・チェスタトンに比肩すると評されるアヴラム・デイヴィッドスン。この才気と博覧強記の異色作家が遺した短篇を、日本の誇る才気と博覧強記の作家殊能将之が編んだ傑作選。(帯)
    収録作品
  • 序文/グラニア・デイヴィス/浅倉久志訳
  • ゴーレム/浅倉久志訳
  • 物は証言できない/浅倉久志訳
  • さあ、みんなで眠ろう/浅倉久志訳
  • さもなくば海は牡蠣でいっぱいに/若島正訳
  • ラホール駐屯地での出来事/若島正訳
  • クィーン・エステル、おうちはどこさ?/浅倉久志訳
  • 尾をつながれた王族/浅倉久志訳
  • サシェヴラル/若島正訳
  • 眺めのいい静かな部屋/若島正訳
  • グーバーども/浅倉久志訳
  • パシャルーニー大尉/中村融訳
  • そして赤い薔薇一輪を忘れずに/伊藤典夫訳
  • ナポリ/浅倉久志訳
  • すべての根っこに宿る力/深町眞理子訳
  • ナイルの水源/浅倉久志訳
  • どんがらがん/深町眞理子訳
  • 解説―唯一無比の異色作家/殊能将之
  • 著作リスト
あの殊能将之が「わたしが最も偏愛する作家の一人である」と、あの若島正が「だれが定義しても異色作家」と言及しているのに(以上、解説より)、甘く見ていました。わかるんだけどわからなくて納得しているのだがもどかしい。
SF率は意外と低く半分くらいだが、どれも素晴らしくヘン。順に拾っていく。「ゴーレム」はたしかにSFなんだが、若き日の伊丹十三が撮ったショートコントみたい。「さあ、みんなで眠ろう」は意外にストレートな50年代SFの作りで泣かせる。古典「さもなくば海は牡蛎でいっぱいに」は今も最高のバカSF。「尾をつながれた王族」はエイリアン一人称でよくわからんが浅倉久志訳だとともかく読めてしまうからいいのだ。「そして赤い薔薇一輪を忘れずに」のSF度は高くないものの、書痴SFとしてなんとも愛しい。「ナイルの水源」は藤子・F・不二雄「並平家の一日」とタメをはる。「どんがらがん」はポスト・ホロコーストにおける『浪漫的な行軍の記録』の映画『猿の惑星』的ゼントラーディ解釈もありの痛快英雄譚。残りの作品はミステリとホラーともしかしたらSF、それらの混じりあわない混沌であって、それがまたすごい。たぶん。これまた〈奇想コレクション〉だからこその一冊。ありがたや。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(1)|2005/12/28 Wed.|
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殊能将之逝去
2013年2月11日、逝去。49歳。 1999年、「ハサミ男」でメフィスト賞を受賞し、デビューした。覆面作家として、個人情報を明かさずに活動。鋭利で知的な文章と博識が評価され、代表作に、「美濃牛」「鏡の中は日曜日」「子どもの王様」がある。[読売新聞,2013/03/3
| 更・ぅれしぃがらし日記 | 2013/04/04 6:34 AM |