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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
レムも吃驚の日本SF全集
日下三蔵『日本SF全集・総解説』(早川書房,2007/11)

架空のSF全集の体裁で贈る画期的ブックガイド![帯]
「自分が理想とする日本SF全集を編集し、世に問いたい」──SF・ミステリの分野で活躍するアンソロジスト・日下三蔵の壮大な企画が、架空の全集の解説本として結実した[カバー袖]
という実に楽しい本である。この日本SF全集のラインナップは次のとおり。

    【第1期(1957〜1971)】
  • 第1巻/星新一
  • 第2巻/小松左京
  • 第3巻/光瀬龍
  • 第4巻/眉村卓
  • 第5巻/筒井康隆
  • 第6巻/平井和正
  • 第7巻/豊田有恒
  • 第8巻/福島正実
  • 第9巻/矢野徹
  • 第10巻/今日泊亜蘭
  • 第11巻/広瀬正
  • 第12巻/野田昌宏
  • 第13巻/石原藤夫
  • 第14巻/半村良
  • 別巻/アンソロジー
    • 安部公房
    • 新田次郎
    • 都筑道夫
    • 佐野洋
    • 加納一朗
    • 生島治郎
    • 河野典生
    • 山野浩一
    • 石川喬司
    • 久野四郎
    • 宮崎惇
    • 斎藤哲夫
    • 戸倉正三
    • 畑正憲
    【第2期(1972〜1977)】
  • 第1巻/田中光二
  • 第2巻/山田正紀
  • 第3巻/横田順彌
  • 第4巻/川又千秋
  • 第5巻/かんべむさし
  • 第6巻/堀晃
  • 第7巻/荒巻義雄
  • 第8巻/山尾悠子
  • 第9巻/鈴木いづみ
  • 第10巻/石川英輔
  • 第11巻/鏡明
  • 第12巻/梶尾真治
    【第3期(1978〜1984)】
  • 第1巻/新井素子
  • 第2巻/夢枕獏
  • 第3巻/神林長平
  • 第4巻/谷甲州
  • 第5巻/高千穂遥
  • 第6巻/栗本薫
  • 第7巻/田中芳樹
  • 第8巻/清水義範
  • 第9巻/笠井潔
  • 第10巻/式貴士
  • 第11巻/森下一仁
  • 第12巻/岬兄悟
  • 第13巻/水見稜
  • 第14巻/火浦功
  • 第15巻/野阿梓
  • 第16巻/菊地秀行
  • 第17巻/大原まり子

まず作家の選択が興味深い。もちろん「収録作品の選定および収録作品の選定については、作家や版元の意向と関係なく編者の独断でこれを行った」[凡例]のであるから、とやかく言うものでもないけれど、福島正美で1巻たててきたのにはちょっと驚いた。「各巻の収録枚数は基本的に長篇・短篇とりまぜて千六百枚以内(ふつうの単行本三〜四冊分)」[凡例]としているが、それだけの分量をあのペシミスティックな短篇ばかりで埋めてきましたか。福島正実が入るなら、すこし薄くなるかもしれないが〈夢書房〉シリーズの石川喬司で1巻たててほしい。『ホンダがレースに復帰する時』(読んでないけど)の高齋正は入れなくていいのかな。あと、単行本が『不死を狩る者』『不確定世界の探偵物語』のみの鏡明、1980年代に『マインド・イーター』など7冊を刊行しただけの水見稜などのチョイスに編者の強いこだわりがうかがえる。このへんは趣味があっています。
各巻のこだわりの作品選択もおもしろい。作品数が多ければ多いなりに、少なければ少ないなりに「千六百枚以内」の縛りで苦心するのは楽しい作業でもあったことだろう。作者が封印していると思われる、たとえば山尾悠子「仮面舞踏会」、大原まり子『機械神アスラ』なども収録してしまうし、雑誌掲載のままだった鏡明の長篇『我らが安息の日々』や森下一仁の〈エルギスキ〉シリーズもちゃんとサーベイしてくるところがまたにくい。鏡明集だけでも実際に刊行してほしいです。
底本一覧など書誌データも充実していて、これ1冊でごはん3杯はいける楽しいブックガイドでした。
|読む―SF|comments(0)|trackbacks(2)|2007/12/23 Sun.|
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