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|-|-|-|2014/07/26 Sat.|
一之輔バブルのいい香り
第十五回大手町落語会「晩秋、林家の香り」(日経ホール,1400-)

CD『春風亭一之輔真打昇進記念』
    演目
    • 春風亭ぴっかり「こうもり」
    • 春風亭一之輔「唖の釣り」
    • 春風亭一朝「天災」
      仲入り
    • 橘家圓太郎「化物使い」
    • 柳家権太楼「くしゃみ講釈」

今春21人抜きで真打となった一之輔にはやはり力がある。最近の落語ブームについて、ネタ出しをすると若いファンが「甘納豆のくだり楽しみにしてます」と予習してきたり、元落研の団塊世代がリタイアして暇になったものだから稽古をつけてくれとくると「今日はひとつ志ん生の百川で」とか言ってくると苦言を呈する枕は、それは落語ファンの間だけのことじゃないよなとわかるおかしさがある。しかも、落語というのは話芸にすぎないということはなく、動きでみせる部分があると挑戦的に演じてみせたのが唖の噺。目が離せないおかしさでした。抜群。一之輔の師匠一朝は一門で一之輔バブルで沸いているというマクラから江戸前の噺ぶり。権太楼は、左膝半月板損傷による入院から前日退院したばかりで正座ができず見台を使用。復帰第一戦とは思えないいつものパワーで爆笑を呼び込むのでした。
|観る|comments(0)|trackbacks(1)|2012/10/27 Sat.|
天地ギクシャク
天地明察』監督:滝田洋二郎,原作:冲方丁,脚本:加藤正人/滝田洋二郎,松竹/角川書店/TBS/WOWOW/朝日新聞社/毎日新聞社/ジェイアール東日本企画/福島民報/,2012(ワーナー・マイカル・シネマズ板橋#9)

久石譲『天地明察』オリジナルサウンドトラック つかみは悪くない。徳川家に仕える囲碁棋士、安井算哲は天文と算術が大好き。住まわせてもらっている会津藩御屋敷の屋根にあがって星を眺め、新しい算額絵馬が奉納されたときけば御前碁に出向く途中だというのに寄り道してしまう始末。演じる岡田准一の、ただの優等生面ではないなにかしでかしそうなポテンシャルを感じさせるオーラは『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』『SP』でなじみのあるものであり、好感のもてるオタク侍を造形している。
さて、算額に夢中になった算哲は江戸城への出仕にあやうく遅刻しそうになる始末。本日の御前碁の相手は本因坊道策。ええっ、この禿頭鬘の似合わない横山裕。算哲の師匠でもある父親役がきたろう。役者に罪はないと思うが、怪演というののでもない、意外性のある配役でもない、食い合わせが悪いというのか。その違和感からか話の運びがギクシャク、どうして暦を作らせることになったのかどうもそりゃ大きな物語だから細かいところまで説明はしないかもしれないけれど納得させる勢いがあればイエスといえるのに、どうもつんのめる。そこは狙いなのかもしれないけれど、鬘をきちんとあわせておいてあげてほしい。宮崎あおいに理想のオタク嫁を演じさせる発想は買うが、理想を実現するのはなかなか難しい。派手なアクションが決まっている武藤敬司、敵役の公家をいやげに演じる市川染五郎、算哲が暦作りにハマル第一歩となった北極出地隊の笹野高史と岸部一徳の凸凹コンビとかよかったのに。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/09/17 Mon.|
人類の機嫌うるわしく
プロメテウス(Prometheus)』監督:リドリー・スコット,脚本:ジョン・スペイツ/デイモン・リンデロフ,米,2012(TOHOシネマズ六本木ヒルズ#7)

人類はどこから来たのか。[コピー] あの『エイリアン』(1979)、『ブレードランナー』(1982)を手掛けたリドリー・スコット御大74歳の最新作のキャッチコピーは「人類最大の謎、それは《人類の起源》」。
時代も場所も異なる古代遺跡に共通して描かれる模様を解読して、人類の起源を求めて宇宙船プロメテウス号は旅立つ。この発端からしてけっこう粗忽な計画に思えるのだが、それですませるような御大ではない。目的地に到着すると日没も近いというのに予備調査もなく遺跡のなかへ。空気は地球と同じじゃんとヘルメットはあっさり脱いじゃうし、まあ、そうしないと顔がよく見えないからしかたないのだろうけど、オレこういうの苦手だからと勝手に帰っちゃうヤツらが結局迷ってしまい遺跡で一夜明かすうちにトラブルがあったり、そのほかにも単独行動をとって黙って持ちだしてしまうヤツとか、サンプルに適当に負荷をかけて破戒してしまったり、酒を飲んでアンドロイドに絡んだり、アンドロイドも感情がないはずなのに人間に難癖つけたり、もう未知の惑星を科学的に探査しようという態度ではありませんがな。それでも、『エイリアン』を思わせる映像は深く美しくカッコよくいつも邪魔に感じる3Dグラスも気にならないくらい釣りこまれ、音響も分厚く沁みとおる。そうこうするうちに物語はどんどんアッチの方向に向かっていくのだが、ほんとうにアッチなのかとアッチでいいのかと疑問と期待がぐるぐるするうちに、これでもかのアクションが炸裂しまくり、ねちこく二転三転し、そうだったのかと驚愕。あのキャッチコピーは日本だけだったのかな。あれには怒るひとがいても仕方ないけれど、でもそこを明かさないからこそ驚くたのしみもあるしなあ。私は好きです。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/09/01 Sat.|
キリヤマ、隊長やめるってよ
桐島、部活やめるってよ』監督:吉田大八,脚本:喜安浩平/吉田大八,製作:日本テレビ放送網/集英社/讀賣テレビ放送/バップ/D.N.ドリームパートナーズ/アミューズ/WOWOW,2012(シネ・リーブル池袋)

原作:朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』 印象的なタイトルは原作小説そのまま、主演はテレビドラマ『高校生レストラン』(2011)や『11人もいる!』(同)で好演した神木隆之介くらいの前知識でぶらりと観たら、これはたいへんにすてきな作品だったので、いったん居住いを正したうえで小躍りしてしまう。鑑賞のビフォーアフターでここまでうれしい落差を感じた映画といったら岩井俊二監督『Love Letter』(1985)以来かも。
金曜日、バレー部のキャプテンの桐島が部活をやめるという情報が校内に流れる。週末の試合を控えて愕然とするバレー部、桐島とつるんでいる帰宅部の面々や桐島のガールフレンドも何も聞かされておらず、女子グループはざわつき、吹奏楽部の部長や神木隆之介率いる映画部周辺までなにやら不穏な空気が及んでくる。この金曜日を描く手つきが込んでいてややこしいのにわかりやすくてすばらしい。そして、土日月と姿をみせなかった桐島が登校してくるという噂がたった火曜日のクライマックスを迎える。
そう、それだけの物語を、細部まで丁寧に演出し、誰もが知っているあの学校という甘く切なく理不尽な場の空気、そこに今の時代の匂いをのせてまさに現前せしめる。彼らに何が起きたのか、何かが変わったのか。そんなことは些細なことだ。もちろん些細なことが重要なのだ。なさけなくてもそれが青春だ。それが映画だ。
|観る|comments(0)|trackbacks(1)|2012/08/19 Sun.|
はじめての小三治
柳家小三治一門会(サンパール荒川,1830〜)

DVD『柳家小三治全集』
    演目
    • 柳亭こみち「熊の川」
    • 柳家はん治「鯛」
      仲入り
    • 柳家禽太夫「お見立て」
    • 柳家小三治「青菜」

孤高の名人と言われる柳家小三治。同じ時代を生きる者として一度は生で聴きたいという願いがようやく叶いました。おお、これがあの有名な長いまくらか。渥美清主演ドラマ『泣いてたまるか』のテーマソング、CS放送、渥美清の思い出、芸能バラエティやお笑い番組がつまらないのは作る側も悪いが見るやつも悪い、とりとめなく永六輔のモノマネや歌もまじえて30分ほどたったところで、すっと「植木屋さん、ご精が出ますな」と噺がはじまったときにはもう向うの世界に連れて行かれていました。夏の日、植木屋が手入れしたばかりの庭、縁側でごちそうになる昼酒に鯉の洗い。炎天下の白っぽい空気感と労働のあとの沁みる酒の味がありありと伝わってきてなんともいい気持ちになる。そして後半、飄々と「鞍馬から牛若丸が出でまして」云々を繰り返す展開にもう笑わされるばかり。じつはマナーの悪い客が2列前にいてさっきまで煩く感じていたのだけど、そんなことはもう忘れてしまい、会場の皆で一緒に気持ちよく笑い転げていました。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/07/18 Wed.|
インドのロボット、王道を行く
ロボット完全版(Enthiran)』監督:シャンカール,脚本:マドゥハン・カーキ/シャンカール/スジャサ・ランガラジャン,インド,2010(銀座シネパトス)

BD『ロボット』ヒンディー語吹替版 ボリウッド映画だよ。SFだよ。完全版は3時間の長尺なんだよ。これはもうわくわくして出かけるわけです。期待以上のインドな味つけでありながら、これはもう見事にロボットSFの王道を行くのでした。
天才科学者によって人間そっくりに作られたロボットが、とてつもないパワーとトンチンカンなボケを披露し、やがて感情をもちヒロインに恋をして失恋して拗ねて分解されて復活して悪者に操られトチ狂ってロボット軍団を結成、合体して大暴れ。それを、歌もダンスもベタなギャグも、ドジな助手や蚊との対決などの脇道のエピソードも、もちろんド派手なアクションもなんでもかんでもこれでもかと過剰に盛り込んで圧倒的に魅せる。でもって泣かせる。フランケンシュタイン、鉄腕アトム、鉄人28号、サイボーグ009、仮面ライダー、ロボコップ、ターミネーター……、被創造物の物語はいつもどこか哀しく切ないのだが、それはインドで製作された映画でも変わらなかった。あと、ヒロインがワガママなのも万国共通かも。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/06/16 Sat.|
柳の家もいろいろ
柳の家の三人会(板橋区立文化会館大ホール,1900〜)

CD『柳家喬太郎名演集1』
    演目
    • 柳家圭花「道灌」
    • 柳家三三「ろくろっ首」
      仲入り
    • 柳家喬太郎「禁酒番屋」
    • 柳家花緑「中村仲蔵」

「柳家の売れっ子三人の落語会。三人三様ききごたえ十分[ポスター惹句]」だそうです。柳家一門がまず最初に教わるという「道灌」から入って、今晩はがっちり柳家の基盤を見せつけられるかと思いきや、そこから花咲いた多様性三人三様ぶりが印象に残りました。
三三は師匠小三治のエピソードをまじえた枕から端正に。お嫁さんはほしいけれどイヤなものはイヤという松公のドライでいい加減なところがいい。喬太郎は、妙なタイミングでやたら拍手する客がいて「拍手はもういいです」「意外と打たれ弱いんだよ」とすごんだりぼやいたりすかしながらそれでも爆笑の展開に持ち込むところがさすが。水カステラのくだりは何度聞いても笑ってしまう。花緑は趣向を変えて、先代正蔵から教わった先代圓楽から教わった三遊亭竜楽から教わった三遊亭の噺を柳家のアレンジでと。トリにふさわしいネタなのだけれど、そんな理屈をわざわざ言うのがなんだかな。ここは会の趣旨に素直にしたがって祖父小さんゆずりのド定番という展開で来てほしかったという気持ちあり。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/05/22 Tue.|
夕日は大きく見える
ALWAYS 三丁目の夕日'64』監督/VFX:山崎貴,脚本:古沢良太/山崎 貴,「ALWAYS 三丁目の夕日'64」製作委員会(日本テレビ・ROBOT・小学館・バップ・東宝・電通・読売テレビ・阿部秀司事務所・読売新聞・白組/STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS),2012(ワーナー・マイカル・シネマズ板橋#9)

『ALWAYS三丁目の夕日'64ロクちゃんの恋』(小学館ジュニアシネマ文庫,2011/12)3Dです。冒頭からドーンと来てあれだけでうれしくなりますがそれでもう3Dは十分。あとは相変わらず手の込んだVFXとシリーズ3作目ならではのいつもの面々の魅力でみせてくれます。茶川家もがんばっていますが、やはり鈴木家には華がある。堀北真希はいやもう何を着ても何をしていてもチャーミングなのだけれどやはり圧巻はウェディングドレス。う、うつくしい。薬師丸ひろ子もきれいであたたかくていざというときは強くて素敵でした。
あと、淳之介の部屋に私がはじめてSFと出会ったあの思い出の『宇宙パイロット37号』があったのがうれしかった。ただ、重箱の隅をつつくつもりはないけれど、こちらの歴史では1968年初版なんだよ。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/02/11 Sat.|
路傍の爺
ロボジー』監督/脚本:矢口史靖,フジテレビジョン/東宝/電通/アルタミラピクチャーズ,2012(ワーナー・マイカル・シネマズ板橋#12)

ロボジー ORIGINAL SOUNDTRACKワンマン社長の思いつきで二足歩行ロボット半年で作りあげることになった木村電器。開発メンバーに指名されたへっぽこトリオにそんな技術力があるはずもなく、それでもなんとかカタチになりそうだったロボット〈ニュー潮風〉がついうっかり御披露目1週間前に大破。切羽詰まった揚句、ロボット筐体のなかに人間を連れてきてごまかすことに。というわけで、偽オーディションで選ばれたのがとぼけた爺さんだった。 お調子者で勝手気ままだけれど憎めないところもある爺さんを五十嵐信次郎ことミッキー・カーチスが飄々と演じて絶妙。さすがロカビリー3人男はダテじゃない。対するトリオはチビ・デブ・ノッポと揃えてきたが頼りなさ加減は尋常ではない。なかでも情けないながらも毒舌悪乗りもきちんとできるデブ、川合正悟ことチャンカワイが好演。偽ロボットであることはばれず〈ニュー潮風〉は世間で大ウケ、ヘッポコトリオはロボット開発者として大学生相手の講演をするまでに。マニアたちの鋭い質問に往生するがそのピンチを逆にチャンスにして乗り切っていく姿はなんだか凛々しくみえる―ことはなかったが、物語はいかなるカタストロフィを迎えるのかもうドキドキですよ。
そして、ヒロインのロボット好き好き女子大生吉高由里子がとってもキュート。ロボットに助けられ心奪われた純情乙女から憤怒に燃える過激な復讐の女神と化すまでくるくると変わる表情がなんともたのしい。ドラマ『あしたの、喜多善男』(KTV,2008)などでみせた年上の男を好きにもてあそぶ小娘というイメージがあって苦手意識をもっていたのだが、この愛らしい吉高由里子が好きです。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/02/04 Sat.|
一月は志の輔で酒が飲めるぞ
志の輔らくご in PARCO 2012(パルコ劇場,1900〜,2012/01/05〜02/04)

DVD『志の輔らくごのおもちかえり(3)メルシーひな祭り』
    演目
    • タイムトラブル
    • メルシーひな祭り
      仲入り
    • 紺屋高尾

М夫妻に導かれて2年連続3回め志の輔らくご。志の輔座長が24日間かけて10000人の客を相手に演じる公演ならではの特別な空気が籠っている。
「タイムトラブル」はSF。無遅刻を誇ってきた堅物教師が40分も遅刻。訥々と語るその驚愕の真相やいかに。素直に笑ってしまういい感じの小品です。影絵紙芝居による後日談をサディスティック・ミカ・バンド「タイムマシンにおねがい」にのせてつないで「メルシーひな祭り」へ。小さな商店街に、ひょんなことからフランスの特使だか大使だかの夫人と娘がやってくる。町内会一同はおおいに歓迎するのだが、お付きの外務官僚の思うようにことは進まない。娘にひな人形を見せてやりたいけれど見せてやれないなか町内会一同の努力は報われるのか。夫人が娘に今日は見られないんだってと諭す場面を遠くからみて実況する町の衆という場面がなんだかほろりといいのだ。おおいに笑かせてじんわり泣かせる。サゲのあとに劇団ビタミン大使ABCを動員してバーッと仲入りへ。そして「紺屋高尾」。一目ぼれしてしまった花魁に会うという職人の夢が実現する夢物語を端正に仕上げてみせる。
しめくくりに、昨年亡くなった師匠談志のエピソードを披露。晩年は演じることがなかったけれど「紺屋高尾」は師匠の好きな噺でした。どの噺家であれ途中で退席してしまう師匠が、2007年1月15日に「志の輔らくご」にやってきて最後まで聴いてくれて褒められたことがなによりの宝物です。その日付まで覚えている大切な思い出なんだ。
寄席がはねたあとは、近くの「韓の台所」で今年も4人で反省会。閉店までわいわいと年に1回の特別な落語会の余韻に浸っていたのでした。
|観る|comments(0)|trackbacks(0)|2012/01/20 Fri.|
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